2009年11月22日日曜日

第七回歌橘・歌之介ネタ卸しの会

毎度お馴染み月例会の第七回目。
今回のネタは

歌橘 宮戸川
歌之介 転失気
歌橘 子別れ(長講)
歌之介 湯番頭

カッキーの宮戸川は霊岸島の叔父さんが良い味を出している。後半の半七の台詞で『京橋』と言うべき箇所で霊岸島と京橋が一体化してしまった様な謎の単語『京島』が登場し、ちょっぴりズッコケてしまった。今考えれば、これは子別れでのオチの前振りだったのかも知れない。
歌之介師匠の転失気は珍念の演出が印象的。今まで見てきた転失気では珍念がイタズラ好きの悪ガキといった感じが全面に出されていたが、歌之介師匠の珍念は純粋な幼い子供といったイメージでそれが新鮮だった。
今回の目玉は何と言ってもカッキーのネタ卸しの子別れ。全編通しで1時間という大作。
前編での飲んだくれの主人公の酔っぱらいシーンで太田家ファンにはお馴染みの「オワーン」という台詞が登場し、太田家元九郎師匠をイメージしているのが判った(笑)。カッキーの噺に時間が経つのを忘れて聴き入ってしまい、あっという間に大団円。亀ちゃんは苦労はしたけど、家族皆が幸せになれて良かったねぇ〜と思っていたところ...サゲの台詞で
「『子は鎹』…か。道理で、父ちゃんがおいらの事、玄翁で打つって言ったんだ
え?そこは
母ちゃん
ぢゃん。と、思っていると、カッキーも高座の上で間違いに気付いて慌てて訂正、そのまま撃沈。感動話のハズが何故か大爆笑なサゲになってしまったのでした。
トリの歌之介師匠の湯番頭は前半の珍念とは打って変わって、若旦那の放蕩っぷりが見事に演じられていて、会場がずっと大爆笑だった。さすが歌之介師匠。でも、今回の会では子別れのサゲの爆笑っぷりが一番凄かったと思う。

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