2010年6月13日日曜日

駄洒落アートと東大入試

某所で、二科展常連の画家のTさん(有名な方なので、名前を伏せておきます)と駄洒落について話をさせてもらった事がある(笑)。Tさんは「駄洒落ではないけれど、たまに作品をひっくり返したり、鏡に映したりして、何か別なものが見えないかと思いながら絵を描く事があります(勿論、モチーフをしっかり描くのは当然として)。」なんて、仰っていた。当時、この言葉はさらっと聞き流していたけれど、駄洒落に絡めて芸術と娯楽の共通性を延々と話をさせてもらった。
それから3年近く経った昨日。画集を眺めていたら「ふるいけやの呪縛」なるものが目に入ってきた。何が凄いんじゃ?と思ってジッとみていると...「しずかさや いわにしみいる せみのこえ」「やまじきて なにやらゆかし すみれぐさ」「うめいちりん いちりんほどの あたたかさ」「あらうみや さどによこたう あまのがわ」 四つの句を逆さにすると全て「ふるいけや かわず(orづ)とびこむ みずのおと」に変わってしまっているぢゃん。
おお!Tさんが言っていたことってこれじゃない?何か、ジグソーパズルで足りなかった1ピースが見つかった時の様な、スッキリ感を感じたのでありました。
「ふるいけやの呪縛」、こちらで見れます。東大入試にも使われているのね(画像をクリックすると拡大でけます)。

5 件のコメント:

  1. 実際、駄洒落を作るときの頭の働きと、俳句を作るときの頭の働きは、音の響きと、受け取った人のリアクションを考えながら、多数の言葉からもっとも適切なものを選ぶ点で、非常に似ていると思います。

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  2. おお!そうですね。トリックアートも駄洒落に通じるところが多分にありますし。全ての指向は駄洒落に通ず(笑)

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  3. 俺も川柳をさらっと言える様になろうっと。

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  4. サラリーマン川柳を是非!

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